認知症の症状を抑える漢方薬
高齢化が進む日本において、認知症は身近な問題です。
認知症には脳血管性型やレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など色々なものがあります。
中でも最も多いのがアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型の特徴的な脳の変化として、
- 大脳皮質が萎縮する。
- 老人斑、神経原線維変化、神経細胞が脱落していく。
- 神経伝達物質に異常が現れる。
と言ったものが挙げられます。
軽度の場合は時間が分からなくなったり、物忘れをしたりする程度ですが、中等度になると介護が必要になり、感情障害や睡眠障害が起きるようになります。
そんなアルツハイマー型認知所の症状を抑える薬として、見直されているのが抑肝散です。
神経症状に効くとされてきた抑肝散は周辺症状を抑える効果があるのです。
周辺症状とは認知症に特有の妄想や不眠などの症状のことを言います。
度重なる妄想や不眠に悩む介護家族は多く、悩みの大きな種となっています。
さらに酷いケースでは徘徊したまま行方不明になってしまったり、攻撃的な態度をとり家族に暴言や暴力をふるったりする場合も多々あるようです。
抑肝散はそのような周辺症状を抑制し、穏やかにする効果があります。
実際に抑肝散を服用しだしてから笑顔が増えたという患者さんも増えています。
介護は家族にとって非常に大きな問題です。
金銭的や身体的なものばかりではなく、精神的にも負担がかかってしまいます。
苦労ばかりが連続する毎日に、ギスギスした態度をとってしまったと、介助者の家族の中でしこりが残ってしまうことも少なくはありません。
そんな思いを少しでもなくすためにも、症状を抑える抑肝散が今、注目されているのです。
